ポルトランドセメントについて(令和元年問1)

問題文

 ポルトランドセメントに関する次の一般的な記述のうち、不適当なものはどれか。

 

選択肢

  1. けい酸三カルシウム(C3S)が多いと、早期の強度発現は大きくなる。
  2. 風化が進むと、強熱減量は小さくなる。
  3. 耐硫酸塩ポルトランドセメントは、アルミン酸三カルシウム(C3A)の含有率が少ない。
  4. 中庸熱ポルトランドセメントは、マスコンクリートや高強度コンクリートに適している。

f:id:masa_mn:20200702190254j:plain



 

解答および解説

解答

2.風化が進むと、強熱減量は小さくなる。 が不適当である。

 

解説

1.けい酸三カルシウム(C3S)が多いと、早期の強度発現は大きくなる。

 正しい。けい酸三カルシウム(C3S)、いわゆるエーライトが多いと早期(28日以内)の強度発現は大きくなる。ちなみにアルミン酸三カルシウム(C3A)、いわゆるアルミネートが多いと超早期(1日以内)の強度発現が大きくなる。

 

2.風化が進むと、強熱減量は小さくなる。

 誤り。風化が進むと、強熱減量が大きくなる。強熱減量が大きいと凝結異常や圧縮強度の低下が発生してしまう。

 

3.耐硫酸塩ポルトランドセメントは、アルミン酸三カルシウム(C3A)の含有率が少ない。

 正しい。JISではC3Aの含有量を4%以下と規定している。ちなみに鉱物組成でアルミネート(C3A)の比率はセメントごとに中庸熱ポルトランドセメント:8%以下、低熱ポルトランドセメント:6%以下、耐硫酸塩ポルトランドセメント:4%以下となっている。(普通ポルトランドセメントには上限値の規定がない。)

 

4.中庸熱ポルトランドセメントは、マスコンクリートや高強度コンクリートに適している。

 正しい。中庸熱ポルトランドセメントは初期強度は小さいが、長期強度は大きい。発熱が少ないのでマスコンクリート向きで、長期強度が大きいので高強度コンクリートに向いている。

 

 

似ている問題へのリンク 

concrete-gishi.hatenablog.jp

 

concrete-gishi.hatenablog.jp

 

分野ごとの過去問まとめへのリンク

concrete-gishi.hatenablog.jp