正誤問題について④(平成29年問56~60)

問56問題文

 下図は、セメントペースト、モルタル、コンクリート、および骨材の圧縮応力~ひずみ曲線の概念図である。このうち、コンクリートに相当する曲線は、イである。

 

下図 

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問56解答と解説

 正しい。

  • 弾性係数(=初期の傾き)の大小関係は、骨材>コンクリート>モルタル>セメントペーストとなっている。
  • 骨材は脆性的(一気に壊れること)な破壊モードであるのに対し、コンクリートは靭性(段階的に壊れること)のある破壊モードである。 

 

問57問題文

 コンクリートのクリープひずみは、水セメント比が同じ場合、セメントペーストの量が多いほど大きい。

 

 

問57解答と解説

  正しい。

  • 水セメント比が同じコンクリートの場合、セメントペースト量が多いほど、単位セメント量と単位水量が多くなり、骨材量は少ないコンクリートといえる。この場合、乾燥収縮ひずみだけでなく、クリープひずみも大きくなる。

 

 

 

問58問題文

 コンクリートの透水係数は、一般に粗骨材の最大寸法が大きいほど大きい。

 

 

 

問58解答と解説

  正しい。

  • 粗骨材の最大寸法が大きくなると、粗骨材下面に空隙ができ、コンクリートの透水性・水密性を低下させる。
  • 粗骨材の最大寸法を大きくすると、単位水量を減らせるなど多くの点でコンクリートの性能を向上させるが、透水性・水密性については不利となることを覚えておくとよい。

 

 

問59問題文

 JIS A 1145(骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法))では、反応により消費された水酸化ナトリウムの量と溶出したシリカの量の大小関係から骨材の反応性を判定する。 

 

 

問59解答と解説

 正しい。

  • JIS A 1145の化学法では、粉砕した骨材を80℃のアルカリ溶液で反応させ、その溶液のアルカリ濃度減少量(反応により消費された水酸化ナトリウムの量)と溶解シリカ量の大小関係から骨材の反応性を判定している。

 

 

 

問60問題文

 鉄筋コンクリート梁の設計において、スターラップ(あばら筋)の降伏強度を増加させると、せん断力によって生じる斜め引張ひび割れの発生を遅らせることができる。

 

 

 

 

問60解答と解説

誤り。

  • スターラップの性能を向上すると終局(破壊)せん断耐力を向上させることができるが、斜め引張ひび割れを遅らせることはできない。
  •  斜め引張ひび割れを遅らせるためには部材断面積を大きくするか、強度を大きくするかのいずれかとする。

 

 

分野ごとの過去問まとめへのリンク

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