鉄筋コンクリート部材の設計について(平成29年問36)

問題文

 鉄筋コンクリート部材の設計に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。

 

  1. 柱の脆性的な破壊を防止するために、曲げ耐力がせん断耐力よりも大きくなるようにする。
  2. 柱の軸耐力を高めるために、コンクリートの圧縮強度を高くする。
  3. 梁のせん断耐力を高めるために、スターラップ(あばら筋)の配置間隔を小さくする。
  4. 梁の曲げ耐力を高めるために、引張主鉄筋量を多くする。

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解答と解説

解答

1.柱の脆性的な破壊を防止するために、曲げ耐力がせん断耐力よりも大きくなるようにする。が不適当である。

 

解説

1.柱の脆性的な破壊を防止するために、曲げ耐力がせん断耐力よりも大きくなるようにする。

 せん断破壊は曲げ破壊に比べて脆性的(一気に前触れもなく壊れる)な破壊モードとなるため、せん断耐力を大きくし、曲げ耐力を小さくなるように設計する。

 

2.柱の軸耐力を高めるために、コンクリートの圧縮強度を高くする。

 柱の軸耐力は断面寸法を大きくするか、コンクリートの強度を高くするかの方法があり、設問は正しい。

 

3.梁のせん断耐力を高めるために、スターラップ(あばら筋)の配置間隔を小さくする

 梁のせん断耐力はスターラップの断面積を大きくするか、配置間隔を小さくするかの方法があり、設問は正しい。

 

4.梁の曲げ耐力を高めるために、引張主鉄筋量を多くする。

 梁の曲げ耐力は引張側鉄筋の降伏によって決まる。そのため、引張側鉄筋を補強する必要がある。

 

降伏とは 

 降伏とは弾性から塑性に変化することを指す。

 弾性は荷重を除荷したときに完全に元に戻るのに対し、塑性は荷重を除荷しても完全に元には戻らず残留ひずみが発生する状態のことを指す。

 

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