生コンの検査について(平成29年問20)

問題文

  コンクリートの製造と品質管理に関する次の記述のうち、JIS A 5308(レディミクストコンクリート)の規定に照らして、誤っているものはどれか。

 

  1. トラックアジテータのドラム内に付着した普通コンクリートのフレッシュモルタルを、付着モルタル安定剤によって処理し、翌朝の普通コンクリートに混合して再利用した。
  2. 呼び強度27、スランプ21cmで高性能AE減水剤を用いたコンクリートの荷卸し地点のスランプが23.5cmであったので、合格と判定した。 
  3. 呼び強度50の高強度コンクリートの強度試験を、100m3に1回の頻度で行った。
  4. 呼び強度27のコンクリートにおいて、圧縮強度の3回の試験結果が22.5N/mm2、27.2N/mm2、31.3N/mm2であったので不合格と判定した。

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解答と解説

解答

2.呼び強度27、スランプ21cmで高性能AE減水剤を用いたコンクリートの荷卸し地点のスランプが23.5cmであったので、合格と判定した。 が誤っている。

 

解説

1.トラックアジテータのドラム内に付着した普通コンクリートのフレッシュモルタルを、付着モルタル安定剤によって処理し、翌朝の普通コンクリートに混合して再利用した。

 JIS A 5308の8.6および付属書Dによると、ドラム内に付着したフレッシュモルタルは付着モルタル安定剤を用いてスラリー状にし、新たに積み込むコンクリートと混合して使用することができる。

 ただし、スラリー状にしたモルタルの保存は24時間以内とし、流動性が失われたり、部分的に凝結したりした場合は使用できない。

 

2.呼び強度27、スランプ21cmで高性能AE減水剤を用いたコンクリートの荷卸し地点のスランプが23.5cmであったので、合格と判定した。

 スランプが21cmのコンクリートのスランプ許容差は±1.5cmである。ただし、呼び強度が27以上かつ高性能AE減水剤を用いている場合は±2.0cmとなる。許容差を超えているため不合格となる。

 

スランプの許容差

スランプの許容差は以下のとおりである。

  • 2.5cm:±1.0cm
  • 5cm/6.5cm:±1.5cm
  • 8cm~18cm:±2.5cm
  • 21cm:±1.5cm(±2.0cm)
    • ()内は呼び強度が27以上かつ高性能AE減水剤を用いている場合のみ適用

 

 

3.呼び強度50の高強度コンクリートの強度試験を、100m3に1回の頻度で行った。

 高強度コンクリートの強度試験は100m3について1回の頻度で行うのが標準である。

 

コンクリートの種類ごとの強度試験の頻度

  • 普通コンクリート:150m3/回
  • 軽量コンクリート:150m3/回
  • 舗装コンクリート:150m3/回
  • 高強度コンクリート:100m3/回

 

 

4.呼び強度27のコンクリートにおいて、圧縮強度の3回の試験結果が22.5N/mm2、27.2N/mm2、31.3N/mm2であったので不合格と判定した。

 強度試験結果の合格基準は、1回の試験結果が呼び強度の85%以上、3回の試験結果が100%以上と定められている。呼び強度が27の場合の1回の試験結果の下限強度は25.5N/mm2であり、試験結果で22.5N/mm2があるため不合格となる。

 

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