JIS R 5210 ポルトランドセメントの規定について(平成29年問2)

問題文

JIS R 5210(ポルトランドセメント)の規定に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 早強ポルトランドセメントは、普通ポルトランドセメントよりも比表面積の下限値が小さく規定されている。
  2. 中庸熱ポルトランドセメントは、けい酸三カルシウム(C3S)の下限値が規定されている。
  3. 低熱ポルトランドセメントは、材齢91日の圧縮強さの下限値が規定されている。
  4. 耐硫酸塩ポルトランドセメントは、けい酸二カルシウム(C2S)の上限値が規定されている。

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解答および解説

解答

3.低熱ポルトランドセメントは、材齢91日の圧縮強さの下限値が規定されている。が正しい。

 

解説

1.早強ポルトランドセメントは、普通ポルトランドセメントよりも比表面積の下限値が小さく規定されている。について

 比表面積が大きいほど、粒形が小さくなり、強度発現は早くなる。JIS R 5210では、

  • 普通ポルトランドセメント:2,500cm2/g以上
  • 早強ポルトランドセメント:3,300cm2/g以上

 と規定されており、問題文と逆になっている。

 

2.中庸熱ポルトランドセメントは、けい酸三カルシウム(C3S)の下限値が規定されている。について

 中庸熱ポルトランドセメントは、水和熱を低減するため、主要化合物であるけい酸三カルシウム(C3S:エーライト)を50%以下と抑え、上限値を規定されており、問題文と逆になっている。

 

3.低熱ポルトランドセメントは、材齢91日の圧縮強さの下限値が規定されている。について

 正しい。低熱ポルトランドセメントは、他のセメントに比べ強度発現が遅い。そのため、材齢3日の圧縮強さの規定はない代わりに、材齢91日の圧縮強さの下限値が規定されている。

 

4.耐硫酸塩ポルトランドセメントは、けい酸二カルシウム(C2S)の上限値が規定されている。

 硫酸塩を含む環境ではアルミン酸三カルシウム(C3A):アルミネートが水酸化カルシウムと反応し、エトリンガイトを生じ、体積膨張を引き起こす。そのため、耐硫酸塩ポルトランドセメントは、アルミン酸三カルシウム(C3A)の上限値を4%以下と規定している。

 けい酸二カルシウム(C2S)の上限値は規定されていない。

 

 

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