暑中コンクリートについて②(平成28年問30)

問題文

 暑中でコンクリート建物を施工する場合に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

 

 

選択肢

  1. コールドジョイントの発生を抑制するため、AE減水剤を標準形から遅延形に変更した。
  2. スランプの低下が予想されたため、現場において遅延形の流動化剤を使用する計画とした。
  3. 練上がり時のコンクリート温度を2℃下げるため、練混ぜ水の温度を4℃下げる計画とした。
  4. プラスティック収縮ひび割れを抑制するため、仮設上屋を設けて直射日光を防ぐとともに、打込み後に膜養生剤を用いる計画とした。

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解答と解説

解答

3.練上がり時のコンクリート温度を2℃下げるため、練混ぜ水の温度を4℃下げる計画とした。 が誤っている。 

 

解説

1.コールドジョイントの発生を抑制するため、AE減水剤を標準形から遅延形に変更した。

 正しい。暑いと凝結が早まるため遅延形のAE剤を用いるのがよい。

 ちなみにコールドジョイントとは既設コンクリートの凝結が進行し、継目が一体とならない現象のことを言う。

 

2.スランプの低下が予想されたため、現場において遅延形の流動化剤を使用する計画とした。

 暑いとコンクリート温度が高いため、スランプが予想よりも低下することが予想されるため、流動化剤を用いてスランプを回復させるのが良い。

 

3.練上がり時のコンクリート温度を2℃下げるため、練混ぜ水の温度を4℃下げる計画とした。

 コンクリートの練り上がり温度を1℃下げるためには以下のように材料の温度を下げる必要がある。

  • 骨材:2℃
  • 水:4℃
  • セメント:8℃(加熱は不可)

 

4.プラスティック収縮ひび割れを抑制するため、仮設上屋を設けて直射日光を防ぐとともに、打込み後に膜養生剤を用いる計画とした。

 プラスティック収縮ひび割れとは、急激な水分蒸発により発生するコンクリート表面の不規則なひび割れのことである。水分の蒸発を防ぐために直射日光を避けることや膜養生剤を使用することは有効な対策となる。

 

 

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