コンクリートの打込み、締固め、打継ぎについて(平成28年問22)

問題文

 コンクリートの打込み、締固めおよび打継ぎに関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。

  

選択肢

  1. 柱・壁にコンクリートを打ち込んだ後、直ぐに梁・スラブのコンクリートを打ち込んだ。
  2. 薄い壁部材において、棒形振動機が挿入できなかったので、型枠振動機を使用した。
  3. 直径50mmの棒形振動機から直径40mmのものに変更したので、振動機の挿入間隔を10cm程度小さくした。
  4. コンクリート表面に凝結遅延剤を散布して、打込み翌日に高圧水により水平打継目処理を行った。

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解答および解説

解答

1.柱・壁にコンクリートを打ち込んだ後、直ぐに梁・スラブのコンクリートを打ち込んだ。 が不適当である。

 

解説

1.柱・壁にコンクリートを打ち込んだ後、直ぐに梁・スラブのコンクリートを打ち込んだ。

  鉛直部材と水平部材を連続して打設すると鉛直部材のコンクリートの沈降により接合部にひび割れが発生する。

 正しくは柱・壁部材のコンクリートの打込み後、1~2時間程度沈降を待ち、その後、梁・スラブのコンクリートを打込む。

 

2.薄い壁部材において、棒形振動機が挿入できなかったので、型枠振動機を使用した。

 正しい。型枠振動機は、振動機を型枠外側に取付け、型枠に振動を加えることで締固めを行う方法である。鉄筋の密度が高くても締固めができる。締固めの範囲が型枠近傍に限定されるが、薄い壁部材には有効である。

 

3.直径50mmの棒形振動機から直径40mmのものに変更したので、振動機の挿入間隔を10cm程度小さくした。

 棒形振動機の振動効果は、加速度に比例する。加速度は、振動部の質量、振動半径、振動数の二乗に比例して大きくなる。直径50mmの振動機に比べて直径40mmの振動機は、振動数が同じ場合、振動効果は小さい。したがって振動機の挿入間隔を大きく狭めるのが良い。

 

4.コンクリート表面に凝結遅延剤を散布して、打込み翌日に高圧水により水平打継目処理を行った。

 コンクリート表面にはレイタンスなどの脆弱部ができやすい。そのため凝結遅延剤を散布し、あえて硬化させずに翌日高圧水によって取り除くことにより、打継ぎ目に凹凸を設け、せん断力を伝えやすくすることができる。 

 

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