各種セメントの用途について(平成28年問2)

問題文

 各種セメントの用途に関する次の一般的な記述のうち、不適当なものはどれか。

 

選択肢

  1. 早強ポルトランドセメントは、プレストレスコンクリートに適している。
  2. 中庸熱ポルトランドセメントは、高流動コンクリートに適している。
  3. フライアッシュセメントは、寒中コンクリートに適している。
  4. 高炉セメントは、海水の作用を受けるコンクリートに適している。

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解答および解説

解答

3.フライアッシュセメント が不適当である。

 

解説

1.早強ポルトランドセメントは、プレストレスコンクリートに適している。

 プレストレスコンクリートは型枠の回転率を高めるためや施工現場への早期納入などの観点からできるだけ材齢初期にプレストレスを導入すべきなので、プレストレスに耐えられる強度発現に達するのが早い早強セメントを用いる。

 

2.中庸熱ポルトランドセメントは、高流動コンクリートに適している。

 高流動コンクリートは流動性が高く締固め不要なコンクリートであるが、一方で分離抵抗性を持たせるために高粘性となっている。高粘性を付与するためには単位セメント量が多くしており、そのため発熱が大きくなってしまう。発熱抑制のために中庸熱ポルトランドセメントを用いることがある。

 

3.フライアッシュセメントは、寒中コンクリートに適している。

 寒中コンクリートは気温が低いことから初期の強度発現が損なわれることが多い。なおかつ凍結融解の作用を受けるため初期の強度発現の良いものが求められる。

 フライアッシュセメントは初期の強度発現が良いものではないため不適当である。

 

4.高炉セメントは、海水の作用を受けるコンクリートに適している。

  海水の作用を受けるコンクリートは、塩化物イオンがコンクリート中に浸透して鉄筋を腐食させる恐れがある。高炉セメントを使用したコンクリートは長期的に組織を緻密にし(水密性を高めるとも言う。)、遮塩性能を有するため、海水の作用を受けるコンクリートに適している。

 

 

分野ごとの過去問まとめへのリンク

concrete-gishi.hatenablog.jp