海水の作用を受けるコンクリートについて②(平成27年問35)

問題文

 海水の作用を受けるコンクリートに関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。

 

選択肢

  1. 海水に対する化学的抵抗性の向上を期待して、フライアッシュセメントを使用した。
  2. 飛沫帯に用いることを考慮して、水セメント比を55%とした。
  3. 打継目は弱点となりやすいことを考慮して、水平打継目は干満部を避けて計画した。
  4. 鉄筋と型枠との間のスペーサに、本体コンクリートと同等以上の品質を有するコンクリート製のものを用いた。

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解答および解説

解答

2.飛沫帯に用いることを考慮して、水セメント比を55%とした。 が不適当である。

 

解説

1.海水に対する化学的抵抗性の向上を期待して、フライアッシュセメントを使用した。

 海水中の硫酸マグネシウムや塩化マグネシウムは、セメントの水和生成物である水酸化カルシウムと反応し、コンクリートに悪影響を及ぼす。フライアッシュセメントは、結果的に水酸化カルシウムの生成量が少なくなるので、海水に対する化学的抵抗性の向上が期待できる。

 

2.飛沫帯に用いることを考慮して、水セメント比を55%とした。

 飛沫帯とは、平均干満面から「平均満潮面+波高」までの部分である。潮の干満および乾湿を受けるので、化学的・物理的侵食を最も激しく受ける。そのような部位に用いるコンクリートは、水セメント比を45%以下にするよう示方書に規定されている。

 

3.打継目は弱点となりやすいことを考慮して、水平打継目は干満部を避けて計画した。

 打継目は弱点となりやすいため、最も侵食を受けやすい干満部に打継目を設けることは避けなければならない。 

 

4.鉄筋と型枠との間のスペーサに、本体コンクリートと同等以上の品質を有するコンクリート製のものを用いた。

  スペーサは外表面に露出するため、腐食しやすい鉄製のものを用いるのではなく、コンクリートまたはモルタル製のものを用いなければならない。設問に記述の通り本体コンクリートと同等以上である必要がある。

 

 

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